妊娠中の歯周病も要注意
お知らせブログ
妊娠した方に生じる歯周病があるのはご存知でしょうか?
それは、妊娠性歯肉炎です。
妊娠性歯肉炎は、症状そのものは普通の歯肉炎とほぼ同じで、
歯ぐきの腫れや痛み、歯磨きした時の出血などが主な症状です。
■妊娠性歯肉炎の原因■
妊娠中は、「エストロゲン」「プロゲステロン」という
2つの女性ホルモンの分泌が盛んになります。
その為、女性ホルモンが増加した環境を好む細菌が増えたりします。
この2つのホルモンは、妊娠中期~後期に特に分泌が増えて
妊娠性歯肉炎を起こしやすくなります。
お腹の赤ちゃんにも影響があります
妊娠中に歯周病にかかることで、
お腹の赤ちゃんに次のようなリスクがあります。
■早産
歯ぐきに炎症が起こると、プロスタグランジンと呼ばれる物質が分泌されます。
これは子宮の収縮を促して出産を引き起こす物質でもあります。
その結果、早産を起こしてしまうことがあります。
■低体重児出産
歯周菌が出す毒素や炎症性物質が血管に入り込み、
胎盤に感染すると、胎児の発育を阻害してしまうことがあります。
赤ちゃんが順調に育たず、低体重出産(2500g未満)と
なってしまうことがあります。
予防方法
①水分摂取
妊娠中は唾液の分泌も悪くなりお口の中が乾燥しがちです。
乾燥していると歯周病の原因となる細菌が繁殖しますので
お茶やお水をこまめに飲みお口を潤わせて下さい。
②歯磨き
つわり時の歯磨きは、特にしんどいことでしょう。
そのときは、体調が良い時間帯で磨いてみましょう。
歯みがき粉は、使用は控えても問題ないです。
③歯医者へ受診を
安定期になりましたら、歯科医院での検診にお越しください。
出産後も、育児でより忙しくなると思いますので
歯周病とむし歯のチャックをお早めに行いましょう。
まとめ
年末年始は、12/28(木)~1/4(木)まで年末年始休暇とさせていただきます。
来年度は、1/5(金)から通常診療となります。